戦友②③ ロフト限定グラフ1000 燃えるハートでクールに戦う、2本のシャーペンたち
タイトルに特撮ネタを挟みつつ、戦友②③のロフト限定グラフ1000の紹介です。厳密には、2017年11月ごろより、韓国限定カラーをロフトが限定販売したものだったりするようです。
実は、この二本以外にも印象に残っているシャーペンは数多くあります。しかし、一番辛かった11月以降を過ごしたのは、この二本。後述しますが、出会いも印象的でした。
さて前回同様、外見、持った感じ、書いた感じの順に紹介して行きたいと思います。
ペン先は、グラフ1000 csや他の限定デザインとは異なり、マット塗装です(これは、クリップ部分も同様)。4ミリのスリーブや段差からは、ぺんてるの誇る「製図用シャープの完成形」、グラフ1000 としての矜持を感じます。
軸色は、通常デザインとは異なる赤や青。質感の良い塗装です(恐らくラッカー塗装?)。
消しゴムキャップの色も、軸色に合わせてあります。完全に別の素材であるにも関わらず、かなりの統一感。推して行きたいポイントです。また、黒地に白文字の硬度表示も、大変見やすいです。
そして、グリップ!
黒に青or黒に赤という配色は、大変にカッコいい!まさにイケメンです。ペン先のマット塗装と相まって、頼り甲斐があるイケメンといったところ。
真面目な製図用シャープとしての性格をしっかり持ちつつ、適度かつ印象的な遊びゴコロも取り入れたデザイン。他のグラフ1000 ファミリーには無いものでしょう。
さて、持った感じです。
感覚としては、
瞬間的にベストポジションに決まってくれる
といったところ
それに大いに貢献しているのが、均等に配分されたゴムが形成する擬似的な6角軸。幼い頃から鉛筆で慣れ親しんだ軸の形であるだけに、手を添えた瞬間に感覚的に指の位置が決まります。
重心は、下の写真の通りの低重心。この特性に加えて、ゴムと金属を合わせたグリップが作用し、持った時の「しっくり感」を高めています。
また、軸の塗装は、人差し指の付け根によく馴染み、手の中でペンが滑ることを防いでくれています。
ペン先までマット塗装が為されているため、ペン先近くを持つ人でも滑らず持つことができるでしょう。
最後に、書いた感じです。
一言で言うなら...
絶対的な安定感!
多少口金が緩んでいても芯を供給し続ける強靭な内部機構と、精巧に作られた口金により、もちろんペン先はブレません。
内部を貫く芯タンクは、周辺の軸部分との大きさの差を最小限に留めてデザインされている様子。書いているときにも無音ですので、軸もブレないのです。
さらには、上述の低重心。軽量なことも相まって、書いている際のペン運びの気持ちよさったらないです。大変疲れにくい。
そんな安定感に加えて、ペン先のマット塗装。ペン先の輝きを集中するために無駄な要素として排する姿は、まさに美学!安定感×マット塗装で、短時間でも長時間でも、あらゆる筆記シーンで高いパフォーマンスを発揮してくれます。
こんなに魅力的な二本と出会ったのは、前述の通り11月、模試の帰りであったと思います。やってもやっても結果が出ず、癒しを求めてロフトに駆け込んだのでした。不安で胸がはちきれそうだった僕の目は虚ろで、いつもなら心が躍るロフトの散歩も、どこかルーチーンワークのようであったのを覚えています。そんな僕の目に、飛び込んできたこの二本。救われたような思いがしました。「まだお前にはやれる。俺たちと一緒に頑張ろう。」そう、呼びかけられたような気がしたのです。
さて、実はこの二本、僕の中では性格が違うのです。
青いグラフ1000 は、仕事が早い、クールなデキル奴。僕自身が青色を偏愛することもあり、メインウェポンとして使っておりました。
赤いグラフ1000 は、情熱を持ちながらも的確なアドバイスをくれる応援団。疲れた時ややる気が落ち込んだ時、気分を変えたいときなどに使っていました。
この二本に、数学などの分野で活躍する「職人」オレンズネロを加えた3本。これこそが、僕にとっての戦友チームであったのです。